環境工学研究会(大阪)
ZEB普及時代へ向けてのマルチエアコンの現在地
ZEBの定義と評価法が当学会より公開され、いくつかの実施例とともにその運用段階へとステージが移りつつある。ZEBをめざす際、建築的手法による負荷削減とともに、それに呼応して高効率に稼働する設備システムの構築が重要となる。具体的には、部分負荷効率の高い空調システム構築であり、その確実な運用を支える実効性のあるBEMSやそれを十分に活用した性能検証・コミッショニングの普及が求められるところである。
今回はその個別制御性と、経済・設計の両面の合理性から、大小様々な建築に採用されるようになって久しいビル用マルチエアコンにスコープをあて、来るべきZEB普及時代へ向けて、より省エネルギー・高効率化が進むマルチエアコンについて、シミュレーションを交えた開発と、パッシブ手法との融合・実践の現在を紹介するとともに、施工・運用検証の視点から建築・設備計画と融合したビル用マルチエアコンのこれからについて考える。
主催:公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:一般社団法人 建築設備技術者協会近畿支部
日時:平成28年11月18日(金)15:00~17:00
会場:ドーンセンター大会議室3
大阪市中央区大手前1丁目3番49号 TEL: 06-6910-8500
題目・報告者と内容
1.「ZEB時代に対応するビル用マルチエアコンの開発と検証」
報告者 松井 伸樹(ダイキン工業)
内 容 ZEB実現には、建築物におけるエネルギー消費量の40%強を占める空調の
エネルギー消費量の削減は必須である。業務用ビルで普及が進むビル用マ
ルチエアコンにおいて、実運転条件において発生頻度の高い部分負荷効率
の高い機器の開発を実現した。また、開発した機器を名古屋大学および大
阪の自社研究施設に設置し、実証を行った結果について報告する。
2.「ビル用マルチエアコンの開発を支えるシミュレーション」
報告者 佐藤 孝輔(日建設計)
内 容 ZEB普及時代の設備システムを構築する際、設計段階でその効果を定量的
に予測するとともに、竣工・運用段階において実運転に応じて適正にその
性能を検証することが極めて重要になる。ここでは、近年、業務用ビル空
調の分野において、旧来の中央熱源システムに代わり普及・進出が著しい
ビル用マルチエアコンについて開発が進んでいるシミュレーションプログ
ラムの実態について紹介する。
3.「施工・運用検証から見た中央熱源方式とビル用マルチ空調方式の現状とこれから」
報告者 山田 一樹(東洋熱工業)
内 容 自社ビルをはじめとしてZEB化を目指す業務用ビルが多くなる中、設計上
の省エネルギーだけでなく、運用上の省エネルギーを実現できる空調シス
テムや建設プロセスを実施することが重要である。施工・運用検証からの
視点で中央熱源方式とビル用マルチ空調方式の良さ、違いについて事例を
含め紹介する。
参 加 費 環境工学研究会に登録されている方 無料
一般 2,000円(資料代を含む)
申込方法 ご希望の方は、平成28年11月11日(金)までに、ホームページ上の申込フォー
ムから申し込み下さい。
https://kinki-shasej.org/form/form20160908a/form.cgi
公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC/ITM棟11F
電話(06-6612-8857)FAX(06-6616-7098)E-mail:office@kinki-shasej.org