環境工学研究会(大阪)
「ヒューマンファクターとパーソナル空調」
近年、オフィスの知的生産性への関心が高まり、これまで以上に居住環境の質を高めることが望まれている。さらに、環境負荷低減は社会的条件であり、快適なオフィス環境を省エネルギーで達成することが求められている。このような中で、パーソナル空調が注目されている。
今回は、ヒューマンファクターを考慮した空調制御・パーソナル空調、パーソナル空調における人体生理反応と温冷感に及ぼす影響、大手門タワー・JXビルにおけるデスク組込型パーソナル空調を紹介し、今後の空調設備の方向性について考える。
主催:(公社)空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:(一社)建築設備技術者協会近畿支部
日時:平成29年6月16日(金) 15時~17時
会場:大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)大会議室2
(大阪市中央区大手前1丁目3番49号 TEL: 06-6910-8500)
講演題目・報告者・内容
1.ヒューマンファクターを考慮した空調制御・パーソナル空調
報告者 近本智行 (立命館大学 理工学部建築都市デザイン学科 教授)
内 容 各個人の温冷感の要求水準は異なる上、室設定温度も緩和され、一律での空調制御から、
各個人の生理現象や心理状態などのヒューマンファクターに合わせた制御へと動き始めて
いる。この制御では快適性や生産性を犠牲にすることなく省エネに結びつけることも可能
である。ここではパーソナル空調での適用事例や開発事例を紹介する。
2.パーソナル空調おける人体生理反応と温冷感に及ぼす影響
報告者 李 明香 (立命館大学 理工学部建築都市デザイン学科 准教授)
内 容 SET*やPMVなどの評価指標は、定常状態で均一な環境を想定している。一方で、今回提案し
ている指向性・拡散性切換型パーソナル空調システムは、非定常かつ不均一に在室者の周
囲環境を変化させることにより快適性を向上させる仕組みである。ここでは、本システム
を使用したときの被験者実験と、人体各部位の詳細な生理量を計算できる人体熱解析を行
い、在室者の生理反応が温冷感と快適感に及ぼす影響について報告する。
3.大手門タワー・JXビルにおけるデスク組込型パーソナル空調
報告者 羽鳥 大輔 (三菱地所設計 設備設計二部)
内 容 2015年11月竣工の大手門タワー・JXビルに、輻射空調や新規開発したデスク一体型のタ
スク空調システム(床下から冷温水管を接続し、DCファンや冷水コイル・水輻射パネルを
組み合わせて構成)を設置し、実証検証を行っている。その他、皇居壕の水質浄化等、ビ
ルで行っている環境への取組みを紹介する。
参 加 費 : 環境工学研究会会員 無料 非会員2000円(資料代を含む)
申込方法 : ご希望の方は、平成29年6月9日(金)までに、ホームページ上の申込フォームから
お申し込み下さい。
お問合わせ: 公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC/ITM棟11F
電話(06-6612-8857) FAX(06-6616-7098)
E-mail:office@kinki-shasej.org