環境工学研究会(大阪)
「屋外・半屋外空間の暑熱環境と暑さ対策について考える」
地球温暖化による外気温上昇や都市部におけるヒートアイランド現象による近年の真夏日・猛暑日の増加に起因して熱中症の発生件数及び救急搬送者数が増加している背景から、盛夏期の屋外における暑熱環境とその緩和手法が近年注目を集めている。加えて、我が国では3年後の真夏にオリンピック開催を控えていることからも屋外における暑さ対策への取り組みは喫緊の課題であり、社会的関心も非常に高いと言える。
そこで今回、屋外の暑さ対策をテーマに取り上げ、行政・学術研究・設計の観点から様々な取り組みを紹介する講演会を実施する。講演後、パネルディスカッションを通じ、今後我が国に必要となる対策について総合的に議論することとする。
主催:(公社) 空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:(一社) 建築設備技術者協会近畿支部
日時:平成29年9月22日(金)14:30※~17:00
※開始時間がいつもより30分早まっておりますのでご注意願います。
会場:ドーンセンター大会議室2
大阪市中央区大手前1丁目3番49号 TEL: 06-6910-8500
講演題目・報告者・内容
1. 「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた行政の暑さ対策に関取組」
報告者 永長 大輔
(内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局)
内 容 2020年、真夏のオリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控えてお
り、政府は東京都や組織委員会も構成員である「東京2020に向けたアスリ
ート・観客の暑さ対策に係る関係府省庁等連絡会議」を設置し、アスリー
トや観客等の暑さ対策を総合的に進めている。本講演では大会に向けた行
政の暑さ対策の取り組みを紹介する。
2. 「利用者の環境適応を考慮した暑熱環境対策」
報告者 中野淳太(東海大学 工学部建築学科)
内 容 屋外・半屋外環境を完全に制御することはできない。しかし、人は温熱環
境を不快と感じたときに行動的・生理的・心理的に適応しようとするポテ
ンシャルを持っている。暑熱環境対策の個別技術も重要であるが、人の適
応の法則性を明らかにし、利用者が温熱環境に適応しやすい状況を計画す
るという観点が不可欠である。
3. 「真夏の屋外を涼しく過ごすゼロエナジークールスポット創出の取り組み」
報告者 田中宏昌(日建設計 エンジニアリング部門設備設計グループ)
内 容 2020 年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、屋外の暑さ
対策が重要なテーマの一つである。木陰のようにさわやかに過ごすことが
できる休憩所を提案した。本講演では、日本らしさと環境負荷が小さな木
材(間伐材)の利用、太陽光パネルと制御技術によりゼロエナジーで稼働
するクールデバイス等の特徴を紹介する。
4. パネルディスカッション
講演者に加えて、パネラーを交えてパネルディスカッションを開催し、今後我が国
に必要となる対策について総合的に議論(パネラーは調整中)。
参加費: 環境工学研究会会員 無料
非会員2000円(資料代を含む)
申込方法: ご希望の方は、平成29年9月15日(金)までに、ホームページ上の申込フォー
ムから申し込み下さい。
お問合わせ:公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10ATC/ITM棟11F
電話(06-6612-8857) FAX(06-6613-7890)
E-mail:office@kinki-shasej.org