環境工学研究会(大阪)
「窓の熱性能と省エネルギー・室内環境」
窓からの採光や眺望は、建物の重要な機能の一つである。一方、建物外皮のそれ以外の部分と比較して、窓を通しての熱移動の占める割合は小さくなく、設計の段階で、省エネルギー性能や、ペリメーターを中心とした室内環境に十分な配慮が必要である。本研究会では、熱性能を中心として、窓ガラス、窓システムの最新技術の動向を紹介いただくとともに、ブラインド等を含めた窓回りの室内空間を対象とした数値流体解析による熱性能評価の事例を紹介いただき、環境工学的に優れた窓のあり方を探る機会としたい。
主催:公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:一般社団法人 建築設備技術者協会近畿支部
日時:平成29年10月27日(金) 15時~17時
会場:ドーンセンター大会議室2
大阪市中央区大手前1丁目3番49号 TEL: 06-6910-8500
1. 窓ガラスの光熱性能と技術動向
報告者 木下 泰斗(日本板硝子株式会社)
窓の構成材料の主役はガラスである。透明な一枚ガラスが使用されていた過去には窓は建築の熱的弱点などとされていたが,近年は建物外皮の高断熱化のニーズを受けてLow-E複層ガラスに代表される高断熱ガラスの普及がめざましい。本報告では,窓ガラスの熱性能を特徴付ける各種板ガラスの光学的性能と板ガラスの組み合わせ構成例について述べる。また,更なる高性能化と高機能化を狙った窓ガラスの最近の技術動向について紹介する。
2. 窓の断熱・遮熱性能評価の現状と課題 ~窓・ブラインド周りの熱気流性状を中心にして~
報告者 永田 明寛(首都大学東京)
窓の断熱・遮熱性能評価に関しては,ISOやJISに計算法,試験法に関する規格が整備されているが未だに課題も多く残されている.本報告では,評価法に関する現状と課題について,まず述べる.その後,課題の一つである窓・ブラインド間中空層と室空気の換気量・熱流量を把握することを目的として,窓・ブラインド周りの熱気流性状を気流可視化実験とCFD(数値流体力学)解析により検討した研究の成果などについて報告する.
参加費 環境工学研究会に登録されている方 無料
一般 2,000円(資料代を含む)
申込方法 ご希望の方は、平成29年10月20日(金)までに、ホームページ上の申込フォームから
申し込み下さい。
公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC/ITM棟11F
電話(06-6612-8857)FAX(06-6616-7098)E-mail:office@kinki-shasej.org