環境工学研究会(大阪)
「湿気・換気の基礎研究とその最前線」
建物を構成する材料中における水分の移動、建物内や建物内外における空気の移動は、いずれも、環境工学研究の重要な一分野をなしている。今回の研究会では、気鋭の若手研究者より、湿気、換気分野のこれまでの基礎研究を踏まえつつ、最新の研究成果の一端をご紹介いただき、湿気、換気の問題を中心に、環境工学の研究について議論を深める機会としたい。
主催:公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:一般社団法人 建築設備技術者協会近畿支部
日時:平成29年12月15日(金) 15時~17時
会場:ドーンセンター大会議室2
大阪市中央区大手前1丁目3番49号 TEL: 06-6910-8500
1. 水蒸気・水・氷-湿気と熱の問題に関する研究事例の紹介
報告者 伊庭 千恵美(京都大学)
建築材料や空間の熱湿気挙動を解析する手法は、土壌物理学や熱力学の分野を基礎として確立されてきた。水蒸気の移動に着目した室内調湿や結露防止の検討に加え、近年では液水の浸透による建築材料の劣化やその対策についても研究が進んでいる。本報告では、液水浸透および水分の凍結による建築物の劣化調査を中心に、熱・湿気解析による劣化予測や撥水剤等による劣化抑制の可能性についても言及する。
2. 日本の換気研究の歴史と現代における研究事例の紹介
報告者 小林 知広(大阪市立大学)
我が国の換気に関する本格的な学術研究は衛生学として明治期に見られ始め、その後建築学においても重要な分野の一つとして発展を遂げている。換気は一定の成熟を見せた分野とも言えるが、現代においても空気質・空気流動の両面で課題は少なくない。本報告では換気研究を俯瞰して発展をレビューすると共に報告者の研究事例を一部紹介し、今後の発展に必要な知見と方向性を議論する機会としたい。
参加費 環境工学研究会に登録されている方 無料
一般 2,000円(資料代を含む)
申込方法 ご希望の方は、平成29年12月8日(金)までに、ホームページ上の申込フォーム
から申し込み下さい。
公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC/ITM棟11F
電話(06-6612-8857)FAX(06-6616-7098)E-mail:office@kinki-shasej.org