住宅・建築物ストック、都市の脱炭素・エネルギー性能向上に向けた支援ツール・枠組みの国際動向
国際技術動向報告会は、学会員や会員企業が海外で展開している様々な技術活動を紹介いただく機会として、2008年3月に第1回を開催し、今では近畿支部国際交流委員会が年1回開催する行事として定着しています。第19回を迎える今回の技術動向報告会では、住宅・建築物ストック、都市の脱炭素・エネルギー性能向上への貢献を目的として開発されている支援ツール・枠組みの国際動向を調査した結果を報告します。住宅・建築物ストックの脱炭素化は喫緊の課題であり、建築物省エネルギー法におけるエネルギー性能基準の更新、ZEB・ZEH等の技術開発、国・自治体レベルでの経済的補助など、様々な対応がとられています。例えば日本では、環境省が自治体排出量カルテという地方自治体の温室効果ガス排出量をまとめたデータを公開し、地方自治体の地球温暖化対策の計画策定に活用されています。このような文脈から今回は、①開発されているツール・枠組み、②政策応用、③関連データ、④モデリング技術といった観点について整理して報告する予定です。具体例は下記をご覧ください。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
l 技術普及・関連政策に関するシナリオ分析を行う機能を提供する分析ツール(欧州Invert/EE-Lab、都市レベルで適用されるCityBES、City Energy Analystなど)
l 国や都市を単位としてストックの性能を模擬、分析するためのモデリング技術(標準的な属性を備えた住宅・施設モデルであるBuilding Archetypeを用いるアプローチ、一つ一つの住宅・施設をPlateauのような3次元都市データからモデリングするBuilding-by-buildingアプローチなど)
l 効率的な分析の実施に資するストック関連データのデータ整備(米国ComStock、ResStockなど)や標準化(BuildingSyncなど)などの取り組み
l エネルギー性能や二酸化炭素排出量の現況のモニタリング、削減進捗評価(EU Building Stock Observatoryなど)
l デジタル化や都市デジタルツインに関する取り組み
l 関連する国内の取り組み
主催 公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
日時 2026年2月20日(金曜) 15:00~16:30ごろ
会場 グランフロント大阪北館9階(大阪大学工学研究科オープンイノベーションオフィス)
(〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3−1)
参加費 無料
プログラム ①背景説明、②国際動向の報告、③質疑応答・議論
講師 山口容平(大阪大学)、他(調整中)
定員 26名(申し込み先着順で定員となり次第締め切り)
申込方法 参加希望の方は2025年2月16日(月)までに、以下の申込フォームからお申し込みください
問い合わせ 公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
電話 (06)6612-8857 FAX(06)6616-7098
E-mail: office@kinki-shasej.org