温熱環境に対する人体の非
定常応答及
びソーラーチムニーを用いた自然換気
より快適で健康的な空調制御とパッシブな自然エネルギーの利用はこれか
らの空調・建築のキーワードである。今回の研究会はこれらそれぞれの分野での先端研究事例を二題紹介する。
主 催 空気調和・衛生工学会近畿支部
協 賛 建築設備技術者協会近畿支部
協 賛 (社)電気設備学会 関西支部
日 時 平成16年6月28日(月)14時-16時
場 所 大阪管工事会館2階大会議室
題目・報告者と内容
1.「着衣における水分の移動と蓄積を考慮した人体の熱環境に対する非定常応答」
高田 暁 神戸大学
人間の快適感や生理状態に適合したより合理的な空調制御の実現のために人体側の非定常要素を考慮した空調制御方法の提案・実現が要求されていることか
ら、多孔質建築材料に関する熱水分同時移動モデルを衣服へ適用し、着衣における熱水分の移動と蓄積が体温調節の過渡特性に及ぼす影響の評価を試みた結果を
紹介する。
2.「ソーラーチムニーを用いた住宅の自然換気に関する研究」(平成14年度助成研究)
甲谷 寿史 大阪大学
太陽エネルギーをパッシブに利用した自然換気装置であるソーラーチムニーに着目し、その換気量を非定常計算する手法の確立を目的として、チムニー内部を
ブロックに分割して計算を行うモデルを作成し、その精度について検証を行うとともに、実際の住宅への適用の可能性について検討を行った結果を紹介する。