環境工学研究会(大阪)
「浴室・トイレの温熱環境と健康」
日本では概してお風呂が好まれるが、浴室設備の進化とともに入浴のスタイルは多様化してきている。また、住宅の高断熱化とも相俟って、浴室周辺の温熱環境条件の住宅間の差は拡大していると思われる。その一方で、入浴中の死亡事故を防止する観点から、入浴が人体に及ぼす生理的影響を評価することの重要性が認識されてきている。本研究会では、現場での調査や生理学的な被験者実験に基づき、浴室の温熱環境や入浴のスタイルが温熱快適性や健康・安全に及ぼす影響を検討した研究を紹介する。また、住宅における非居室(浴室・トイレなど)の温熱環境という切り口でも問題を捉えつつ、今後の展望を探る機会としたい。
主催:公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:一般社団法人 建築設備技術者協会近畿支部
日時:平成26年3月7日(金) 15時~17時
会場:キャンパスポート大阪 ルームD+E
大阪市北区梅田1-2-2-400 大阪駅前第2ビル4階 TEL: 06-6344-9560
1. 浴室の温熱環境と入浴の快適性
報告者 久保 博子(奈良女子大学生活環境学部)
内 容 疲れを癒し、快適さやリラックスするために入浴するが、浴室は住居の中で最も温熱的ストレスも大きい空間でもある。しかし非常にパーソナルな空間であるので、実際にどの様な環境でどの様に入浴しているのか、身体はどの様に反応しているのかなかなか明らかにならない。実測調査結果を中心に、浴室の温熱環境と入浴行動について検討した結果を報告する。
2. 入浴時、排泄時の生理・心理反応と非居室暖房の必要性
報告者 河原 ゆう子(東邦ガス株式会社技術開発本部)
内 容 住宅の非居室には空調設備が十分に具備されておらず、外気の影響を受けやすい。また、非居室では、脱衣を伴う入浴や排泄により、室内環境に直に暴露されるだけでなく特異な生理反応も起こるため、急病事故の発生が多い。ここでは入浴時や排泄時の生理・心理反応の実験結果に基づき、非居室暖房の必要性について考える。
参加費 環境工学研究会に登録されている方 無料
一般 2,000円(資料代を含む)
申込方法 ご希望の方は、平成26年2月28日(金)までに、下記のURL、または申込フォームから申し込み下さい。
https://kinki-shasej.org/form/form20131203/form.cgi
公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC/ITM棟11F
電話(06-6612-8857) FAX(06-6616-7098)
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