環境工学研究会(大阪)
「冬季における室内湿度の実態と目標値」
冬季の室内環境は、外気の影響を受けて低湿度となりがちである。建築物衛生法をはじめとして、湿度のガイドラインが存在するが、冬季に目標湿度を保つことは必ずしも容易でない。本研究会では、オフィス等での温湿度の実態調査結果を踏まえ、居住者への健康影響、省エネルギーを視野に入れながら、今後の湿度管理のあり方について議論する機会としたい。
主催:公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:一般社団法人 建築設備技術者協会近畿支部
日時:平成27年3月6日(金) 15時~17時
会場:ドーンセンター特別会議室
大阪市中央区大手前1丁目3番49号 TEL: 06-6910-8500
1. 冬季オフィス環境における温湿度の実態と健康影響
報告者 齊藤 宏之(労働安全衛生総合研究所 有害性評価研究グループ)
内 容 冬季のオフィス環境では主として乾燥が問題となっており、相対湿度40%RHの基準値を満たせていないケースが多々あると考えられる。低湿度による影響は様々なものがあると思われるが、乾燥対策は容易ではない。今回、首都圏の複数のオフィス環境において冬季の温湿度の実態調査および、自覚症状に関するアンケート調査を実施した。今回はこの結果を報告するとともに、冬季のオフィス環境における低湿度の実態と対策について議論する。
2. 室内環境における湿度基準と居住者への健康影響問題
報告者 東 賢一(近畿大学医学部 環境医学・行動科学教室)
内 容 室内環境における健康影響要因として、湿度は古くから学術的な研究や行政の取り組みが行われてきた。日本では、建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)、労働安全衛生法の事務所衛生基準規則、学校保健安全法における学校環境衛生の基準で室内の湿度基準が設定されている。本講演では、湿度基準の設定根拠、居住者の健康影響や安全性に対する近年の科学的知見を紹介する。
参加費 環境工学研究会に登録されている方 無料
一般 2,000円(資料代を含む)
申込方法 ご希望の方は、平成27年2月27日(金)までに、ホームページ上の申込フォームから申し込み下さ
い。
https://kinki-shasej.org/form/form20141128/form.cgi
公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
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