2007年度空気調和・衛生工学会近畿支部学術研究発表会
近畿支部学術研究発表会奨励賞の選考結果について
(社)空気調和・衛生工学会近畿支部
支部長 加賀 昭和
学術研究発表委員会主査 下田 吉之
空気調和・衛生工学会近畿支部では、2008年3月19日に開催されました平成19
年度近畿支部学術研究発表会に際し、「近畿支部学術研究発表会奨励賞」を選定することと
し、慎重に審査した結果、下記の7編の論文を選考いたしました。
記
A-6 水蓄熱式空調システム最適運転のための負荷予測精度の検証と改善
山口弘雅(関西電力)・吉田治典(京都大学)・松下直幹(アレフネット)・木虎久隆(関西電力)
[審査評]本論文は、水蓄熱式空調システムの最適運転アルゴリズムを実建物に適用する
ことを目的とし、建物空調熱負荷予測システムにオンライン配信される毎時の気象予報デ
ータを入力した場合の予測精度を検証したものである。工学応用性の高さやプレゼンテー
ションのアピール力が高く評価され、奨励賞に値する論文と判定した。
A-13 土壌を利用した季間蓄熱を有する空調システムの性能分析
(その3)シミュレーションによる採熱運転法の最適化とその効果の検証
宮田征門(京都大学)・吉田治典(京都大学)・青野政信(四国電力)・竹川克史(四国電力)
名倉義行(四電技術コンサルタント)・小林陽一(安井建築設計事務所)・金政秀(早稲田大学)
[審査評]本論文は、冬期の外気冷熱を建物地下地盤に蓄熱し、冷房機の熱源として使用
する季間蓄熱空調システムを採用している建物について、シミュレーションによる性能検
証により省エネルギー的な運転最適化の効果を評価したものである。工学応用性の高さが
特に高く評価され、奨励賞に値する論文と判定した。
A-25 室内外流管解析に基づく通風量予測法に関する研究
(その 7)室形状及び開口面積が流管内エネルギー損失に及ぼす影響
小林知広(大阪大学)・相良和伸(大阪大学)・山中俊夫(大阪大学)・甲谷寿史(大阪大学)
武田尚吾(大阪大学)・西本真道(大阪大学)
[審査評]本論文は、開口を有する建物の通風時の基礎的な流管内エネルギー輸送を明ら
かにすることを目的として、CFD 解析結果に基づき流管を同定し、流管内エネルギー損失
を算出した論文である。学術貢献性の高さやプレゼンテーションのアピール力が評価され、
奨励賞に値する論文と判定した。
A-32 樹木からの熱輻射影響を考慮した街路歩行時の快適性評価
~CG を用いたアプローチ~
福田征克(大阪大学)・加賀昭和(大阪大学)・近藤明(大阪大学)・井上義雄(大阪大学)
池島薫(アドバンスドナレッジ研究所)
[審査評]本論文は、CG 技術を用いて熱輻射の形態係数を計算する方法を用いて街路樹か
らの熱輻射影響を計算し、歩行者の熱的快適性を評価した論文であり、本手法の高速性や
実用性を証明している。新規性や学術貢献性が高く評価され、奨励賞に値する論文と判定
した。
A-41 水気耕栽培屋上緑化を利用した冷房熱源の効率向上に関する研究
(その1)水気耕栽培屋上緑化の冷却効果の実測および解析
山下道子(京都大学)・吉田治典(京都大学)・王福林(京都大学)
[審査評]本論文は、水気耕栽培屋上緑化の日射遮蔽と蒸散による空気冷却効果を明らか
とすることを目的として、空気冷却温度差の実測をおこなうとともに、結果を重回帰分析
により解析した論文である。特に新規性が高く評価され、奨励賞に値する論文と判定した。
A-51 においの主観評価実験におけるパネル数と評価回数が評価に及ぼす影響
竹村明久(大阪大学)・相良和伸(大阪大学)・山中俊夫(大阪大学)・甲谷寿史(大阪大学)
藤本徹(大阪大学)
[審査評]本論文は、60 名のパネルに対してにおいの強さ、快適性、嗜好性、印象、容認
性を回答させる主観評価実験を実施した結果について述べたもので、複数回検臭など主観
評価実験の手法について検討している。新規性や学術貢献性が高く評価され、奨励賞に値
する論文と判定した。
C-4 シティタワー西梅田計画におけるボイドの有効利用
大知啓介(竹中工務店)・大友哲明(竹中工務店) ・上原茂男(竹中工務店)・樋口祥明
(竹中工務店)・坂田実(竹中工務店)
[審査評]本技術報告は、ボイドを自然排煙、住戸排気、設備シャフト等として多目的に
有効利用した超高層集合住宅について紹介したものである。ボイド利用手法の新規性や工
学応用性が高く評価され、奨励賞に値する報告と判定した。
平成19年度空気調和・衛生工学会近畿支部学術研究発表会
近畿支部研究発表優秀論文の選考について
(社)空気調和・衛生工学会近畿支部
支部長 加賀 昭和
学術研究発表委員会主査 下田 吉之
空気調和・衛生工学会近畿支部では、平成20年3月19日に開催されました平成19
年度近畿支部学術研究発表会に際し、若手研究者・技術者に対して、学術講演会への参加
意欲を高めるとともに、発表論文の内容・水準・講演技術の向上に対するインセンティブ
を与えることを目的として、「空気調和・衛生工学会近畿支部学術研究発表会奨励賞」を選
定しました。
審査における評価項目、評価方法は下記の通りです。
記
1.評価項目
審査における評価項目は、以下の4項目としました。
1)新規性・独自性(独創性や将来性を評価)
2)学術貢献性(学術への貢献度を評価)
ただし、技術報告においては、この項目を評価しない。
3)工学応用性(実務への応用性を評価)
4)アッピール力、プレゼンテーション(論文の表現や当日の発表を評価)
2.審査方法
1)各セッションの司会者は、担当セッションの全ての発表を評価する。
ただし、最高点の研究発表は、担当セッションの中から1件とし、特に理由がある場
合には、2件以上も可とする。
2)審査員は担当する室の全ての発表を評価する。
なお、担当室の講演から上位 2 番目までの採点結果を区別できるように採点する。
特に理由がある場合には 3 番目以下を同点とすることも可とする。
3)司会者が担当セッションの中で最高点を付けた研究発表、参加者による推薦で上位
5番目に入った研究発表、各審査員が 2 番目までの得点を与えた講演を表彰候補と
する。
4)表彰候補から、部門・発表室毎にあらかじめ選定した表彰件数の目安を参考に、審
査委員および司会者の評価点平均値の上位より表彰者を定めることとし、学術研究
発表会委員の合議により決定し、支部長に報告する。
3.審査員
各室3名の審査員としましては、以下の方々にお願いしました。
第1室:下田吉之(大阪大学)、梅宮典子(大阪市立大)、池澤広和(日建設計)
第2室:加賀昭和(大阪大学)、梶井宏修(近畿大学) 、大友哲明(竹中工務店)
以上
学術研究発表委員会
