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環境工学研究会No.307「スマート建築とエネルギーマネジメントのこれから」

あらゆる分野でスマート化が進む今日、空気調和・衛生設備分野を含む建設業界では省エネルギー技術の普及展開と同時に、環境性能評価や効果の定量化が求められるようになった。このような背景のもと、建築と人間工学をより高度にインテグレートし、環境建築をスマートに制御するためのセンシング・モニタリング技術への期待が一層高まっている。

 空気調和・衛生工学会では、昨年3月に21世紀ビジョンを策定し、実現のための提言の一つとして「総合環境ソリューションビジネスへの転換」を掲げて、重点課題として取り組んでいる。そこで今回は、環境中に広く賦存するエネルギーから微弱な電力を取り出すエネルギーハーベスティング技術の建築設備への応用、スマートオフィスでのパーソナル照明制御の事例、ライフサイクルを見据えた建築環境のモニタリング・コンサルティングへの展開について紹介し、スマート建築とエネルギーマネジメントの現在地とこれからについて考える。

主 催公益社団法人 空気調和・衛生工学会近畿支部
協 賛一般社団法人 建築設備技術者協会 近畿支部
日 時  2013年7月26日(金) 15時~17時
会 場 キャンパスポート大阪 ルームD+E
      (大阪市北区梅田1-2-2-400 大阪駅前第2ビル4階) TEL:06-6344-9560
参加費 環境工学研究会に登録されている方 無料
   一般 2,000円(資料代を含む)
プログラム1.「エネルギーハーベスティングと建築設備の現在地」
 竹内敬治(株式会社NTTデータ経営研究所)
 光、振動、温度差、電波など、環境中に存在する微小なエネルギーを電力に変換するエネルギーハーベスティング技術が注目されている。建築設備のセンシングや制御のための電源配線や電池交換が不要になるというメリットがあり、応用例も増えつつある。本報告では、現時点において、エネルギーハーベスティング技術で何が実現し、何が課題となっているかを示す。併せて、弊社開発の中小オフィスビル向けBEMSへの適用例も紹介する。 
 2.スマートオフィスにおけるパーソナル照明制御への取組み
 報告者:金政秀(首都大学東京)
 オフィスの省エネを推進する上で、照明制御は重要ファクタである。また、照明制御システムの確立は、将来のスマートメータとのデマンドレスポンス制御への発展性も容易となる。例えば、使用電力量がデマンド電力近くに逼迫した際には、不要な箇所のみの照明OFF、あるいは全体的な照度をレベルダウンする制御が考えられる。今回は、パーソナル照明制御を実オフィスにて実証した研究結果について、執務者在席率との相関性を中心に紹介する。 
 3. 「ライフサイクルを見据えた建築環境コンサルティングのこれから」
 報告者:渡邊 薫(株式会社日建設計)
 建築がその生涯に渡って環境建築性能・省エネルギー性能を最大限に発揮するためには建築時に様々な工夫をした上で、最適な運用を維持し、効果的な改修計画を実施していく事が肝要である。建築設計事務所には建築の生涯のプロセスにかかわり、建築が価値を持ち続けるようにする責務がある。設計事務所が提供する建築のライフサイクルデザイン手法について紹介する。