English
China
Korea

環境工学研究会No.366「生体発散物質と室内空気環境」

人体は代謝などの生命活動に伴い産生される様々な化学物質を、呼気、腸内ガス、皮膚ガス等として放散している。これらの生体発散物質は室内空気汚染源であり、快適な室内環境の実現のためには、生体発散物質が知覚空気質に与える影響について調べることが重要である。一方、生体ガスは非侵襲的に測定できる生体情報源でもあり、病気やストレスなどの健康状態を把握するための指標や生体認証手段としてなどの活用可能性を秘めている。そこで今回の研究会では、皮膚ガスの室内空気質との関連や生体情報としての利用可能性、生体発散物質による臭気に関する知見について講演していただき、今後の生体発散物質と室内環境について考える機会としたい。

主催:(公社)空気調和・衛生工学会近畿支部
協賛:(一社)建築設備技術者協会近畿支部

日時:2023年11月2日(木)15時~17時
会場:ZoomによるWEB配信

講演題目・報告者・内容
1.ヒト皮膚から放散する微量生体ガスを情報として活用する
 報告者 関根嘉香(東海大学)
 内 容 皮膚ガスは体表面から放散される微量な生体ガスであり、体臭や室内臭気の原因となる。皮膚ガスの種類・量には、ヒトの身体的・生理的な状態、疾病の有無、生活習慣や生活環境などが強く関与する。本講演では、皮膚ガスの生成機構、放散経路、簡便な測定法、室内空気質との関連、生体情報としての利用可能性について紹介する。

2.室内汚染質としての体臭評価
 報告者 山中俊夫(大阪大学)
 内 容 室内における代表的汚染物質である人の体臭を取り上げ、体臭の正体や評価方法、二酸化炭素濃度との関係、順応特性、発生量、体臭・二酸化炭素濃度の知的生産性への影響などについて、最新の研究データを紹介するとともに、換気の指標としての二酸化炭素濃度の意義と問題点について考える。

参加費:環境工学研究会会員無料,非会員2,000円